座談会

今村 貴紀さん

代表取締役

福村 直士さん

統括本部長

三河内 聡さん

営業部 部長
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まずは自己紹介をお願いします。

福村さん

統括本部長として、牛肉関連の商品開発や試作、展示会に向けた準備などに携わっています。私は18歳の頃から牛肉をはじめとする食肉関係の仕事に就いており、牛肉を専門とする葛飾工場の設立をきっかけに、アイム・フードセンターに入社しました。今は工場スタッフや営業部長と意見を交わしながら、安定稼働に向け取り組んでいます。

三河内さん

営業部長を務めている三河内です。私が数ある会社の中からアイム・フードセンターを選んだのは、面接で今村から「営業部隊を一から作ってほしい」という打診があったためです。営業一筋でやってきた私にとって願ってもないチャンスでした。
また他社の面接とは異なり、「私が今まで何をやってきたか」を中心に聞くのではなく、「アイムではこんなことをやっている」「これからこんな取り組みがしたい」など、未来の話をしていただけたのも魅力でした。

今村さん

代表取締役の今村です。昔は社員数が少なかったので、今のように一人ひとりの役割が明確ではありませんでした。僕自身も営業活動をはじめ、事務作業や給与計算もしていました。初期の頃から経営に関わっていた…というと聞こえはいいですが、実際は“自己流”でなんとかしていた部分が大きかったかな。なので今は、大企業での勤務実績がある二人の力を借りながら、工場の管理体制の強化や社内フローの整備をしている真っ最中です。

社内での役割について教えてください。

今村さん

最近は福村や三河内たちと話し合いながら、今後の経営方針を考える時間が増えてきました。弊社ではこれまで鶏肉の扱いが中心でしたが、2021年7月、牛肉加工を目的に葛飾工場を稼働開始しました。福村は長年牛肉に携わってきたいわばプロ中のプロなので、活躍に期待しています。
また昨今はコロナの影響により、市場も大きく変化してきました。従来は居酒屋など店舗への配送が9割近くを占めていたので、リスク分散を考慮して今後は委託加工の割合を増やすつもりです。

福村さん

鶏肉をメインで扱ってきた弊社では、お客様のご要望に柔軟に対応できるようあえてカタログは用意していませんでした。しかし牛肉は部位の種類が多く単価も大きいので、お客様が選びやすいようパッケージ化する方向で動いています。
牛肉卸における一番のターゲットは、個人経営の焼肉店です。大手ではなかなか行っていない“柵取り”の状態でパッケージ化すれば、店舗では特別なカット技術がなくても簡単に提供できるので、需要は高いと考えています。

三河内さん

主な業務は新規開拓です。電話やメールでの問い合わせ対応だけでなく、FAXによるダイレクトメール送信や、飛び込み営業も積極的に行っています。また、ドライバーさんからの「このお店は遠いから、ルート内で他に配送店舗があると助かるんだけど…」といった要望を踏まえて営業エリアを選ぶこともあります。
工場で作りたいもの、営業が売りたいもの、お客様が買いたいものは必ずしも一致しません。ですので単に「ものを売り込む」だけでなく、それぞれの目線を持ちながらうまく着地点を見つけられる営業活動を心掛けています。

昔と今とで、仕事に対する意識の変化はありますか?

福村さん

今は外食もスーパーも、人手不足が深刻です。ゆえに、いかに手間をかけず楽に取り扱える商品を提供できるかを意識しながら、開発に臨んでいます。特にここ数年はコロナの蔓延により、需要と供給のバランスが大きく崩れています。それぞれの事情を考慮しながら、人員の割り振りや工場の生産性を計画しなければなりません。現在はドライバーが直接配送を行っていますが、ゆくゆくは宅配や法人向けネットショップの開設もアリかと。

今村さん

設立当初は委託加工がほとんどを占めていたものの、あるタイミングで方向転換し現在は飲食店への卸がメインになりました。ただコロナの影響で、一時期は4割くらい発注が減ったんです。そのため今は量販店への卸をはじめ、テイクアウトや宅配など幅広い事業形態への対応が必要な時期に差し掛かったと考えています。
僕は2019年に代表取締役に就任したけど、その前と後で仕事に対するモチベーションの変化は特にないかな。

三河内さん

私も、昔と今とで意識は変わりません。お客様の悩みに耳を傾けて、できるだけ要望に近いものを提案するだけです。
食肉という商材は正直、時間と人手さえあればいいものを提供できる会社はいくらでもあります。そのため「いかに独自性を出せるか」「弊社と付き合うメリットを感じていただけるか」を念頭にお客様とコミュニケーションを取るようにしています。お客様は同業他社の動きを気にされているので、近年需要が高まっているデリバリーサービスのメリット・デメリットなど、食肉の関連情報をお伝えすると喜んでいただけますね。

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仕事で大切にしていることは何ですか?

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今村さん

3人ともバラバラだよね。2人はお客様にも言うべきことはきちんと言えるんだけど、僕はこう見えてあまり言えないの。「値上げしたら悪いな」とか、「関係が切れちゃったら嫌だな」とか(笑)。
自己流でやってきた僕とは違って、2人は日本を代表するような企業にいたからしっかりしているし、毎日色々教えてもらっているよ。

三河内さん

「なんでもお任せください」の姿勢だとお客様から無茶を言われてしまうこともあるので、私はできないことはできないとちゃんと答えるよう気を付けています。その代わり、できる部分に関してはフォローを含め、誠心誠意対応しています。相手は接客のプロなので、会社同士の取引といっても結局は人と人との付き合いになるんですよね。

福村さん

私が以前に勤めていた会社では、いかに多くの頭数をさばけるかが求められていました。だから細かい仕事までやりたがらないんですよね。大手は効率重視だからこそ、アイムは細かい部分まで対応することに商機があると思っています。ポーション加工などを施して扱いやすい状態で提供できれば、お客様にご満足いただけるはずですから。

今村さん

我々のような“後発組”は、大手と同じ戦い方をしても勝てないからね。ライバルが少ないところを狙っていかないと。

三河内さん

そうですね。お客様の第一声は大抵「安くお肉を買いたい」ですが、踏み込んで聞いてみると、価格以外にも現状に不満を持っている方は多いですね。

業界の今後について

今村さん

さっき福村が触れていたけど、一番の課題は人手不足だよね。だから、アイムでどれだけお客様の細かい要望に対応できるかがカギになると思う。お客様に経営に専念していただくためにも。

福村さん

卸売業界に限らず、我々の取引先である飲食店も人手不足は深刻です。卸・飲食を問わず、「いかに手間をかけずにサービスを提供できるか」が今後の課題になるのではないでしょうか。

三河内さん

それらを踏まえると、展示会は大きなビジネスチャンスですよね。飛び込み営業とはスケールが異なる商談も出てきますし。

今村さん

あとはコロナとどう向き合っていくか。コロナが収束したとしても、外食産業が以前とまったく同じ状態に戻るのは難しいんじゃないかな。うちはドライバー配送が基本だけど、宅配便を使えば営業範囲は一気に広がるから、ある程度柔軟に対応していかないとね。

三河内さん

現在、世界規模のネットスーパー様から問い合わせをいただいており、詳細を詰めている最中なので、絶対に成功させたいです。

アイムの今後について

今村さん

僕にとってアイムの理想は、「ちゃんとした会社」。この「ちゃんと」っていうのは、ノー残業で土日祝日はきっちり休んでも、利益をしっかり出せるって意味。新入社員が30~40年後を見据えたときに、どれくらい給料をもらえるのかがわかっていた方がいい。

福村さん

中期ビジョンは固めておきたいですね。各部門の動きを数字でわかるようにして、進んでいる方向を明確にしないと。そのためにも、まずは葛飾工場の稼働を安定させたいと思っています。

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今村さん

もうひとつ実現したいのは、「僕より給料の高い社員を作る」ことかな。できるだけ社員に還元して、「アイムで働いてよかった」って思ってもらえるような会社にしたいよね。

三河内さん

例えば自分より上の立場の人がいい車に乗っていると、部下にとってはモチベーションになりますよね。私も周りの目標となれるよう、もっと会社に貢献してもって稼ぎたいと思っています。
仕事の展望については、アイムの事業範囲を全国規模に拡大したいです。将来的には営業スタッフを増やしたり支店を作ったりして、よりスピード感を持ってビジネスを進めたいです。

今村さん

全国展開って意味では、法人向けネットショップはいずれやりたいね。あとは葛飾工場をうまく回しつつ、今までやってきた鶏肉の卸も内容を精査して、お客様と“中身の濃い”お付き合いができればいいな。

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